10 May 2017

息子の斜視手術 オーストラリア ③ 回復室にて

11:15頃指定された回復室の場所で待っていると息子がベッドで運ばれて来た。
眠っていたがナースに寄ると一度目覚めてしまい大変だったそうだ。
どの子供も麻酔から醒めた直後は激しく動揺するので心配はいらないとの事。
そして目が覚めた息子。
動揺なんてもんじゃなかった。
泣き叫び暴れ出し夫が上から抱き締めて抑えつけた。
手術後で目が充血していた事もあり昔見たゾンビ映画を思い出した。
ゾンビの赤ちゃん…。
ナースが落ち着かせる為にオーストラリアでよくあるアイスブロック(細長いアイスキャンディーみたいなもの)を半分に切ってくれた。
それを吸っている間はおとなしいが無くなるとまたゾンビ。
ナースがもう半分を持って来てくれた。
無くなる、ゾンビ、アゲイン。
冷凍庫に入ってるから自分でどうぞと言われもう半分頂いた。
そして夫がもうこれ以上はよくないと言い出したので今度はりんごジュースを水で薄めてあげてみた。
息子、大ぶりのコップに2杯半飲んでまた眠りについた。
2杯半って…。
一時間半ほど眠ってオムツがオシッコでパンパンになっていたので取り替えたのだが五分後に何とまたパンパンになってしかも今度は漏れていた。
流石りんごジュース2杯半。
何か食べた方がいいとナースに言われカスタードクリームをもらう。
この国のデザート、そして病人食の定番カスタードクリーム。
内心これだけ?って思ったけどアイスブロックを貰いすぎていて引け目を感じて強く聞けなかった。
カスタードクリームをペロリと平らげ後は手術医の来訪を待ち手術後の説明と質問などが出来る…筈だったのだが結局医師は待てど暮らせど来なかった。
最後はナースが質問があれば電話して聞いてあげるからと来た。
いくつか質問したが思うにもっと質問って説明を聞いていく上で生まれる物では?

結局、医者に会えないまま一階の薬局で目薬二種類もらって帰宅。
昼食もまだだった我々は昨夜の残り物を食べてやっと一息。
息子はもう踊っていた。
その後2日位はパナドールを飲んでいただろうか。
目薬は抗生物質が一週間1日3回。
充血とドライアイ用が三週間こちらも1日3回。
2歳児に目薬…かなり大変。
今は充血用だけでよくなったので1日3回で住んでいるが最初の一週間は1日6回。
大変だった。
そして手術後のフォローアップの検診は何と術後三週間後。
来週の予定である。
三週間って遅くないか?もう慣れた。

息子の斜視手術 オーストラリア ② 手術当日編

当日は有り難い事に一番最初に手術する子供となった我が息子。
食事は当日2:30までに。水は当日6:30まで。その後は水も食事も一切摂ってはいけない。
6:30に手術用の待合室が空き名前を告げ部屋で待つ。部屋には沢山のオモチャ。テレビもいくつかあり子供番組が流されている。小さい子供には嬉しいサービス。
ナースがやって来て身体測定と問診。
スケジュールを教えられ息子の場合は8:30に手術室に入る予定なのでそれまでにガウンに着替えるよう指示があった。

8:30…ですよね。
大食いの息子、二時間も飲まず食わず耐えられるか?
無理だった…。
8時ちょっと前辺りから「水〜水〜」と泣く。
ここが一番辛かった。
もうちょっとだから我慢しようね、なんて言っても2歳児に分かる訳が無い。
可哀想だった。

何とかあやしつけ麻酔医との問診も受けパナドールを飲んで手術室へ。
一人だけ息子が眠るまで手術室で付いていていいと言われたので夫にお願いして私が行かせてもらった。
麻酔医と息子の好きなThe wigglesの歌を唄ったら眠りにつくその瞬間まで息子は踊っていた。

その後は回復室まで案内され二時間後に戻って来るよう言われやっと私達も朝食の時間。
二階のカフェでサンドイッチとコーヒーを注文。
このwomens and children hospital、私自身も何度も入院しているが御飯が本当に美味しい。
他のパブリック病院は御飯が美味しくないと聞いたのでいつもこの病院にお世話になってて本当にラッキー。
やっぱり入院や待ち時間の時に御飯やコーヒーが美味しく頂けるのは有り難い。
長くなったので③に続く。

1 May 2017

息子の斜視手術 オーストラリア ① 手術決断まで

我が息子、生まれて二ヶ月位から左目が外側に向く事があった。
私が気付くのは一日三回ほど。
あれ?と思っても違う方向を本人が見るとすぐ正常に戻る感じ。
歩くのが遅かった為、小児科医に定期的に会っていたのですがやはり斜視が気になるとの事でアデレードの小児科では一番大きいパブリックの病院へ。
数回の検診の後に手術を勧められた。

手術のメリットとしては、まー一つはやはり外見の問題。
二つ目は放っておくと子供の脳はこの目は使えない、使うの止めようと勝手に判断してその器官を使用しなくなってしまうらしい。そうなると斜視気味の目は物が二重に見えてしまったりする弱視になってしまう。英語ではLasy eye。弱視になったらもう治せないので大変らしい。

日常で出来る対策としては眼帯を良い方の目に充ててあえて斜視の目を使わせるというもの。うちの息子も一日二時間から四時間やった。。何となく良くなってる気がした。眼帯を極度に嫌がる子もいる中、ちょうどwigglesの海賊キャラCaptain fetherswordにハマっていてコスプレ感覚でつけてくれたのはラッキーだった。

しかし手術医師に結局、早期の手術を勧められ決断。
二歳九ヶ月での左目斜視手術となった。

日本の子供の斜視手術に関してもネットで検索したのだがやはり同じ外見の理由から小学校就学前の5〜6歳で手術する子供が日本では多いよう。
オーストラリアも同じ理由で小学校就学前の手術を勧めているが、南オーストラリア州の小学校は日本よりは少し早く5歳から始まる。
南オーストラリアの就学前は3〜4歳を指す事になる。
パブリックの病院なのでwaiting listなる物があり三カ月から一年で順番が回ってくるでしょう、との事だったが実際サインして順番回って来たのは一番早い三カ月後…。
運が良いのか悪いのか。手術当日編に続く。